「お肌がカサカサでメイクの乗りが悪い!」「季節の変わり目は赤くヒリヒリしてしまう」「吹き出物が出やすくて困っている」など、肌の悩みは尽きないものです。
肌の調子が悪いと、それだけで1日の気持ちが沈みがちになりますよね。
今回は、そんな肌の悩みを解決するためのヒントをお伝えします。
肌荒れの種類や原因、その対策まで解説していきます。
肌荒れの種類
「肌荒れ」と一言でいっても、様々な症状があります。
年齢を重ねるごとに、下記の肌トラブルをいくつも感じる方もいるでしょう。
【肌荒れの種類】
- 乾燥、かさつき
- ごわつき
- ニキビ、吹き出物
- 赤み
- ブツブツ、湿疹
肌荒れの原因
では、そのような肌荒れの症状はどうして起きるのでしょうか。
下記のような原因が考えられます。
外的刺激
顔の肌は直接外気に触れるため、外側からの刺激を常に受けています。
紫外線、汚染された大気、花粉、ホコリなどの外的刺激は避けられないものです。
また、マスクを着用するようになって肌荒れに悩み始めた方も多くいます。
マスクを着用すると、内側が蒸れるため、肌は柔らかい状態になります。蒸れて柔らかい状態の肌は、刺激を余計に受けやすくなります。そこに、マスクが擦れてしまうため、皮膚表面が傷つくのです。
ホルモンバランスの変化
女性の心身は、ホルモンの影響を大きくうけています。肌の状態もしかりです。特に、生理前はプロゲステロンの影響が強くなり、皮脂の分泌が活発になるため吹き出物が出やすくなります。
また、妊娠出産によっても、ホルモンバランスが大きく変化します。
妊娠・出産を経験する前は、肌荒れが起きにくかった方でも、妊娠中や出産後に、急に肌が敏感になったり、肌荒れしやすい状態になったりします。
体内環境の乱れ
肌の状態には、体内の状態が反映されています。
例えば、便秘しやすい方は、体内の毒素排泄が上手にできておらず、肌表面にもトラブルが出やすいです。
また、食生活の乱れにより、ビタミンやミネラルが不足すると、肌にも栄養が行き届かなくなります。栄養不足によって、肌荒れが引き起こされる場合もあります。
睡眠不足
肌の生まれ変わりのターンオーバーは、寝ている間に促進されることをご存じですか。睡眠不足は、正常なターンオーバーの妨げとなります。
また、肌のターンオーバーに深く関わっている成長ホルモンは、寝ている間に一番分泌されます。良質な睡眠を十分とることは、肌にとってとても大切です。
ストレス
心的ストレスは、肌の状態に大きな影響を及ぼします。過剰なストレスがかかると、活性酸素が大量に発生し、体内を酸化させます。通常、活性酸素は、免疫機能の役割を担ってくれる必要なものです。
しかし、ストレスによって過剰な活性酸素が発生した場合は、細胞を損傷し老化を早めることにつながります。
(参考:「活性酸素と酸化ストレス(厚生労働省eヘルスネット)」)
肌荒れに悩むときの対策
では、肌荒れにはどのような対策をすればよいのでしょうか。ここでは具体的な対策をお伝えします。
尚、肌トラブルが悪化してしまう場合は、自分のケアだけでなんとかしようとせずに、必ず皮膚科を受診しましょう。
十分な保湿と保護
まずは、肌の水分量をアップさせることです。肌荒れの症状は様々であっても、乾燥が原因でトラブルが起きることが多いです。肌に十分な水分が保たれていないと、肌のバリア機能が低下し外的な刺激を受けやすくなります。
セラミドやヒアルロン酸を多く含むスキンケアを使用し、肌のバリア機能を高めて保護しましょう。特に、敏感になっている肌には、肌になじみやすいヒト型セラミドがオススメです。ヒト型セラミドの入った化粧水でコットンパックも良いでしょう。
また、水分を閉じ込めるために、クリームで保護することも大事です。ヒリヒリしてしまって、クリームも刺激に感じる場合は、ホホバ油もよいでしょう。ホホバ油は自然由来のワックスですので、皮膚表面に被膜を作ってくれます。
保湿と保護はしっかりと行い、刺激にならないスキンケアを心掛けましょう。
十分な睡眠
成長ホルモンの分泌を促し、肌のターンオーバーを正常化させるため、十分な睡眠をとりましょう。
ちなみに、肌のゴールデンタイムは夜10~2時です。遅く寝て遅く起きるのでなく、この時間に合わせて睡眠をとると効果的です。
十分な栄養
緑黄色野菜や海藻類を多く含んだバランスのよい食事をとりましょう。ビタミン、ミネラルをしっかりと摂取することが大事です。特に、ビタミンB群は肌のターンオーバーに欠かせない栄養素です。
また、食事だけでは補えないビタミン・ミネラルは、サプリで補うことをオススメします。
適度な運動
ストレスは過剰な活性酸素を発生させるとお伝えしました。ストレス解消のために、適度な運動がよいでしょう。血行促進にもなるので、血流にのって栄養が肌にも届きやすくなります。
尚、ストレス解消したいからといって、甘いものを食べるのは逆効果ですので注意しましょう。
肌荒れに悩むときにやってはいけないこと
ここでは、肌のトラブルがあるときに絶対にしてはいけないことをお伝えします。
皮膚をさわりすぎない
皮膚にトラブルがあると、どうしても気になってしまい、触ったりいじったりしてしまう方もいます。それは、悪化させることになるのでやめましょう。
肌荒れの時だけでなく、普段のスキンケアから、ゴシゴシ擦すらないように注意します。ゴシゴシとまではいかなくても、手で強めにおしたり、化粧水をパンパンと叩いて入れたりするのも避けます。肌をふんわり優しくケアし、必要以上に触れないことが必要です。
刺激の強いスキンケア
当然ですが、肌荒れのときに、ピーリングは絶対にNGです。ピーリングは余計な角質をとり、肌のターンーバーを促進する役割があります。しかし、肌荒れがあるときには行ってはいけません。
肌が傷つき状態が悪化する可能性があるからです。ピーリングを試す場合は、健康な肌の状態のときに行いましょう。
肌が弱っているときには、強い刺激のあるスキンケアは避け、基本である保湿と保護を行いましょう。
熱いお湯での洗顔
お風呂に入っているときに、体を洗う熱めのお湯の温度のまま、顔を一緒に洗っている方もいるかもしれません。
熱いお湯で洗顔してしまうと、余計に乾燥してしまいます。
洗顔はぬるま湯で行いましょう。
まとめ
・肌荒れの症状は、乾燥、ごわつき、吹き出物、赤み、湿疹などがあります。
・肌荒れの原因は、外的刺激、ホルモンバランスの変化、体内環境、睡眠不足、ストレスにあります。
・肌荒れの対策として、十分な保湿と保護をスキンケアで行いましょう。
また、良質な睡眠をしっかりとることも大事です。ビタミン・ミネラルの栄養素を食事とサプリから補給し、適度な運動を心掛けましょう。
・肌荒れのときは、皮膚を触りすぎないようにしましょう。また、刺激の強いスキンケア、熱いお湯での洗顔は避けます。
いかがでしたか?今回は、肌荒れの種類や原因、その対策まで解説しました。
ぜひ、肌荒れで悩むときの参考にしてみてください。
また、セルフケアに頼りすぎず、悪化する場合は皮膚科を受診しましょう。